アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

2022-01-01から1年間の記事一覧

大晦日

今日は一日 本を読んで過ごした とても寒い日だった RCサクセションにこんな始まりの曲があったが、今日はなんだか本当に寒いと感じる日だった。 やっとこさ起きてから、前の晩からやるぞと決めていたりんごのキャラメリゼを作る。私はカラメルソースという…

体癖・開閉型9種について

先日、ある若い男性の初回の指導を行ったのだが、その人から野口整体に興味を持ったきっかけは体癖だという話を聞いて少々驚いている。 少し前に、活元運動の会にも体癖から野口整体に興味を持ったという若い人が来たことがあるが、今、若い人の中で体癖に興…

不思議な出来事

ちょっとオカルトっぽい話なのだが、初めての経験だったので書いてしまった。今回は抵抗のない方のみ読んでいただきたい。 このところ指導をしている人の父親が終末期にあることについて書いていたが、その人から父親の状態が変わってきたというメールが来た…

浮世離れ

ここ3、4日、熱海にいた。私はかつて長いこと熱海に住んでいたから、懐かしい思い出深い場所である。そして今回、改めて熱海という土地の持つ、少々浮世離れした特異性を改めて感じられたように思った。何というか、裸になれるような、素の自分に戻っていく…

己れに背くもの

先日、円形脱毛症になった人の話を聞く機会があった。男の人で髪も沢山ある人なので、髪をかき分けなければ分からないのだけれど、やはり気になるもので、見ると胸が痛んだ。 自分でできる手当て法も教えたが、こういうことは何と言ってもストレスを切り離し…

国宝・東京国立博物館のすべて

国宝・東京国立博物館のすべて

死の側からみた体の自然と脱力

最近、個人指導をしている人から終末期にある家族についての相談を受けた。 私の体癖的バイアス強めな観方ではあるが、ごく大雑把に言って整体指導をする人は出産・育児か死のどちらかに関心が向きやすい傾向があるように思う。 私は死の方に関心が向いてい…

大人の天心と活元運動

最近目が変だな、なんか眠いな…と思っていたところ、道を歩いている時にふいに金木犀のにおいが鼻をくすぐった。そうだ!私は金木犀にアレルギーがあるのだった。うっかり忘れていた…。つい、金木犀なんかなぜ植えるんだろうと思ってしまうが仕方がない。 そ…

体と心の間

秋の気配が濃くなって、空気も空も変わってきた。 このところ、私はある野口整体の勉強会(野口晴哉の著書や資料を読む)に参加しようかどうか迷っている。一方では興味があるものの、一方では自分が今持っている資料も読み込めたとは言えないのに…と批判的…

Time after time

久々にブログを書きたくなったのは、私が先日指導で失敗して、気落ちしているから、だ。このブログは私の心理療法が目的でもあるので、書いてしまおう。 今、指導をしている人の中に、40代後半以上の年齢になってから一緒に暮らし始めたカップルが二組いる。…

Studyの宗教とLeanのカルト

今、旧統一教会と政治の問題がニュースになっているが、その中でオウム真理教事件で有名な江川紹子が、カルトと宗教の見分け方について、ダライ・ラマの「leanかstudyか」で見分けるという話を紹介した記事があった。 ダライ・ラマの言葉をもう少し詳しく言…

時薬

活元会の帰り道、いつも寄る八百屋さんに十六ささげがあった。十六ささげというのは30センチぐらいある長いさやいんげんのような野菜で、昔からある在来種の野菜である。これと香川県のにんにく、鳥取の西瓜、野生種らしい地元産みょうがを買うことにした。 …

個の感覚と整えること

先日、著名な政治家が銃撃されるという出来事があった。逮捕された人の動機は、宗教団体に対する怨恨だという。亡くなった政治家はかつて海外のマスコミにultora right wingと紹介された人で、狙撃した人は自衛隊にいた人なのだが、事件の背景に思想・政治色…

手を動かすと思い出すこと

ずっと以前、雑誌でジェーン・バーキンのインタビューを読んだことがある。その中で彼女は40代になってからある人にメンズ服を勧められ、それから普段着のシャツは全部メンズにしている…と言っていた。私も昔からメンズのシャツというのが大好きで、それがと…

Borrowed Time

またブログ更新の間が空いてしまった…。その間に、ずいぶん暑くなってきた。実は先日、私の父が二回目の手術をしたのだが、月末に退院が決まった。 今回の父の手術は先進医療のロボット支援手術というものだった。べつにアンドロイドが「ハジメマス」などと…

平均化訓練の思い出

先日、富山から「幻のますの寿司」というものを送って下さった方がいた。これまでに三回頂き、どれも違うお店だったのだが、富山には首都圏では知られていない隠れたますの寿司店が多くあるようだ。今回のますの寿司も美味しく、様式?は同じだが味わいには…

鈴木大拙『禅とは何か』

私が最初に読んだ鈴木大拙の本は『日本的霊性』(岩波書店)で、当時はまだ学生だった。そして弟子入りしてから先生に『禅とは何か』(春秋社)を読むように言われ、その後先生と何度も読むことになった。 当時、この文章には本当に目を覚まされるようなショ…

命日

先日、整体の師匠の命日を迎え、当時のことを思い返していた。私は亡くなる二年半前から先生の身体を毎日観始めたが、その時から身体を観ている時は師匠と思うのはやめよう、と決めたことを思い出した。あの時から、私の本当の独立が始まったんだな…と思う。…

池上本門寺

私がよく通る道(町田市)に「長栄稲荷」というお稲荷さんがある。聞いたことのない名前だったので調べてみたら、池上本門寺が発祥で、江戸時代はかなり流行ったお稲荷さんらしい。 この神様は日蓮が佐渡に流罪になった時に翁の姿で現れ、長栄大威徳天と名乗…

アミガサタケ

アミガサタケ、食用。ヨーロッパでは高級食材。

これからの霊学

久しぶりにバナナブレッドを作ってみた。バナナブレッドは簡単手作りおやつの定番だが、昨年末に作った時、なぜかバナナういろうのような焼き上がりになってしまい、その後作る気になれなくなっていた。 しかし先日、卵を泡立てて作るレシピを見つけ、それを…

脚下照顧

コンビニに行く道すがら、ふと足元を見たら、土が溜まった排水口の中で、スミレが咲いていた。鉄格子越しに見えるスミレを見ていたら、不思議とウクライナの子どもを連想した。 その帰り道、なぜウクライナの子どものことを思ったのか理由を思い出した。昔、…

春の変動

今、父の入院で実家に戻っている。全然変わらない、伯母の葬儀を仕切った…というはなしを聞いていたが、入院の前日会ってみると少し痩せて翳りがないというわけではなかった。 それでも開腹手術をしないで済んで、安心した。ちょっと言いにくい重い病名では…

追記 鎮痛解熱剤について

もし、身近に新型コロナに感染して、筋肉痛や関節痛に苦しんでいる人がいたら、とにかく「水を飲むこと」を勧めてほしい。これはある医師が勧めていることだが、顕著な効果をあげている。 解熱鎮痛剤は中枢神経に作用する薬で、経過を乱したり停滞させたりす…

体にとっての必要性

ウクライナ侵攻で、世界的に新型コロナウイルスの存在が霞んできているようだが、日本では三回目接種が進められ、四回目接種の話もニュースにちらほら出始めてきた。 そんな中、あまり喜ばしいことでもないが、私は胸椎部を観察してワクチン接種をしたか否か…

外界からの感覚刺激と身体

花粉が舞う季節がやってきた…。私の整体の師匠は花粉症持ちで、「カレーを食べると楽になる」と言っていたのを思い出す。私も先生ほどではないが花粉症があり、先生の影響でこの時期になるとカレーが食べたくなる。 しかし今は何だか肉のカレーは気が進まな…

明日なき世界

ロシアのウクライナ侵攻についてのニュースが連日報道されている。記事を目にすると、自ずと『明日なき世界』(Eve of Destruction)という古い曲が思い出される。 日本では高石友也と忌野清志郎(RC)のカバーが知られており、私が最初に聞いたのは忌野清志…

健康生活の原理

活元会に参加している人から『健康生活の原理 活元運動のすすめ』についての問い合わせがあったので、会の前説でこの本についての話をした。 活元運動とは何かについて述べた野口晴哉の著書は、一般書店で手に入る本では『整体入門』、全生社では『整体法の…

死生観の確立

先日、初めてクラムチャウダーを作ってみた。クラムチャウダーにはマンハッタンスタイル(トマトベース)とニューイングランドスタイル(クリームベース)があるが、ニューイングランドにした。アメリカ料理はおいしくないとよく言われるが、クラムチャウダ…

違いを超えて

先日、ある方から苺を頂いた。大きめの箱を開けると大きくて形の良いりっぱな苺が一粒ずつ並べてあって、そのつやつやした赤色が見とれてしまうほど美しかった。 たくさんの美しい苺を眺めていたら、子どもの頃、『森は生きている』(マルシャーク 岩波書店…