アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

むずかしい「偏り疲労」のお話 2

大雑把に体の面だけで言うと、偏り疲労とは、体のある部分に力が入ってしまったまま、脱力できなくなっている(または力が抜けている)状態を言う。そういう時、その部分は体全体の緊張と弛緩のリズムと運動から外れてしまい、動きを失い、感覚も鈍くなって…

むずかしい「偏り疲労」のお話 1

平均化体操の会に行くと、前説で偏り疲労についてのお話が毎回ある。偏り疲労というのは野口整体独特の言葉で、身体の観察の焦点となっている。最初は、会の始めに難しい「偏り疲労」の話をすることに少々驚いた。 自分で自分の偏り疲労を捉えるのには、それ…

初心

平均化体操を習い始めて五カ月が過ぎた。私にとって大きな変動のあった時に始めたせいか、何だかすごく長く感じてしまう。 先日平均化体操のHPを見たら、来年から始まるクラスは、少し前に私が書いたいい加減な記憶とは少し内容が違っていた。これまでの平均…

通う価値あり?

先日、野口整体をやっている方から「平均化体操の会って、遠くから通う価値ありますか」と聞かれた。確かに私はけっこう遠くから出かけているけど、私の整体の先生の道場(私はその付近に住んでいる)には、首都圏から個人指導に通う人がほとんどだったし、…

平均化体操 四回目

やっと四回目が書ける・・・。前回間に合わなかった反省を踏まえ、今回は早めに到着して月島観光をすることにした。 江戸時代の船着き場の名残が残る住吉神社界隈を散歩して、もんじゃ焼き屋さんばかりが並ぶもんじゃ通りを歩いてみた。そこになぜかおいしそう…

修行

前々回書いたように、最初に先生の胸椎七番の異常を観た後、私は平均化体操を知り、修験道の僧と出会った。それもあの最悪なイベントを主催した人の縁で知ったのだ。そして先生の死後、この二つにまた出会うことになった。何だか不思議な気もするが、用意さ…

他愛のない体癖の話 前後型

野口整体には体癖(詳細は野口晴哉『体癖』を参照)という人の観方がある。 正確には背骨の観察、無為動作、その人(心と身体両面で)の刺激反応の仕方などを通して判断するものだが(体量配分計は道場にあるけど私はやったことがない)、面白い写真を見つけ…

修験僧に会う 2

今回会いに行った修験僧に初めて会ったのは6年程前、ある最悪なイベントの後、某整体指導者から平均化体操の話を聞いた年の秋だった。そして、この「最悪なイベントの後」は、私が先生の胸椎七番の異常に最初に気づいた時でもあった(胸椎七番には癌の兆候…

修験僧に会う 1

先日、前回(一人称の背骨)で書いた、長い間会いに行けなかった人に会うことができた。この人は、修験道の僧である。私は以前から修験道に関心があって、それは祖父の影響によっている。 私の祖父は大工の棟梁だったが、ごく若い時に御幣を切る役割を引き継…