アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

Time after time

久々にブログを書きたくなったのは、私が先日指導で失敗して、気落ちしているから、だ。このブログは私の心理療法が目的でもあるので、書いてしまおう。

 今、指導をしている人の中に、40代後半以上の年齢になってから一緒に暮らし始めたカップルが二組いる。当人たちに話をしたことはないが、この二組のありようは本当に違っていて興味深く観察している。

 しかし、その内の一組の指導で失敗してしまった。何というか、本当は違うことを聞きたかったのに、それを我慢しているうちに余計なことを言いすぎてしまったのだ。しかも相手の宗教に関わることを…。

 身体の問題を簡単に考えているようなところが気になってもいたのだが、触れたいけど触れられない核心が別にあったのだった。

 しして結局理解の一致を得られないままタイムアウトしてしまった。指導そのものはうまくいった方だったのに、最後に失敗してしまうとは、反省するしかない。

 指導の場合、自分の言ったことが正しいとか間違ってるとかは関係なく、理解の一致が得られないことが失敗なのだ。

 ちょっと落ち込んでぼんやりしてしまったが、茄子と獅子唐の胡麻味噌炒めとかぼちゃの煮物を作るのに集注し、何とか雑念を払って気を取り直した。獅子唐の中にひどく辛いのが入っていて驚いたが、それも頭をスッキリさせてくれた。

 その後、先生、失敗しちゃったよ…と心の中で師匠に話しかけてみたら、まあしょうがないわさ、勉強だ勉強!と言われたような気がした。やっぱり生前と同様、名古屋弁で答えてくれるのだ。

 自分の健康は自分で保つというのは野口晴哉の掲げたスローガンだったし、それを求める人は多い。しかし、体操などをやってみてもすぐに身体が変わることは少ない。

 そこにないのは、熾火のように鎮まらない感情に支配されているという気づきと、身体に対する技術は心に働きかけるということに対する理解だと思う。

 端的にこのことを伝えていけるように。そして自分が焦点を当てていることを切り出せないなら、余計なはなしをするのはやめよう。

 今回の私のstudyでした。