アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

体と心の間

 秋の気配が濃くなって、空気も空も変わってきた。

 このところ、私はある野口整体の勉強会(野口晴哉の著書や資料を読む)に参加しようかどうか迷っている。一方では興味があるものの、一方では自分が今持っている資料も読み込めたとは言えないのに…と批判的になっているのだ。しかも何だか今、私は心細くなっている。

 それに気がついたのは、月経が来たからだった。月経というのは不思議なもので、上手に経過するとその月に起きたストレスを振り返り、排泄と骨盤の動きによって身体的な調整もすることができるのだ。今回は月経開始前から体が重く、前日は変に眠かった。

 私はこういうこともあって女性は長生きするのではないかと思っているが、学校で月経について教える時、男の子にも女の子にも生理痛などの大変さだけを教えているような気がして、健康な月経の在りようや意味を教えないことに疑問を持っている。

 それはともかく、前回書いた指導での失敗は身心に長く影を落としていたことがようやくわかった。私はどこか気弱になって、今の自分が嫌になり、独りであることが辛くて拠り所が欲しくなっていたようだ。それで勉強会に参加しようかと思ったのだ。情けない上に、その先生にも失礼だということを認めないわけにはいかない。

それに、月経が来るまで切り替えがつかなかったというのも、自分にがっかり。ありがたいことではあるが、もう年齢的にこういう体の力に頼らないで、心の力で切り替えていけるようになりたいところである。

 勉強会はどうしようか?決断はついていないが、何となく浮いちゃうだろうなという気はする。集団の中で感じる孤立感の辛さは知っているから、それを押しても勉強したいかどうか、だ。

 もうすぐまた、前回の人の指導日が来る。もしかすると次が最後かもしれないという不安はまだあるが、本当はいつだって今日が最期だと思ってやるのが整体指導だ。腹を括っていこうと思う。

 実は今朝、私の先生がひさびさに夢に出てきた。夢の中で先生は建設中の新しい道場を私に見せ、見晴らしの良い高台から遠くを眺めていた。先生は夢の中で声を発することはないのに、先生の言葉は直に心に入ってきて、言わんとしていることが分かるのが不思議だ。

 その後すぐに目が覚めて、先生はきっと近くに捉われていないで、もっと遠くを見ろと言っている、と思った。

 先生ありがとう。