アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

潜在意識と身体

頭のアレルギーと体のアレルギー

頭のアレルギーと体のアレルギー

発達障害を考える

最近、「発達障害」という言葉が一般に知られるようになってきたが、最近その発生率は増加傾向にあるといわれている。 子どもの発達というのは全体が均等に発達するのではなく、身体的には運動系・中枢神経系・皮膚・内臓、心理的にも社会性や認知的能力とい…

日本の身体文化と着物

着物と身心の中心 20代前半の頃、着物を着る機会があり、式場で着付けをする仕事をしていた伯母に着付けをしてもらったことがあった。 その時、伯母は着付けをしながら「この子には腰がない。だから下腹で中心を合わせようにも合わせられないから着付けがし…

野口整体ってなんだろう

気は心と体をつなぐもの 最近、出版関係の仕事をしている女性二人とお会いして話をする機会があった。一人は30代後半、もう一人は50代前半である。 その時、話の流れで「整体協会の代表者は世襲で、指導者も世襲が多い」という話をしたら、一人には驚かれ、…

生きている言葉と死んでいる言葉

生きている概念やイメージは自分の成長と共に変化して他の素材と結びつきその意味を広げて大きくなって行く。 死んでいる素材は変化する事なく留まり続ける。 自分の思考過程で使っている素材に対して生きているものと死んでいるものとの区別を意識してみる…

美しい何か

これは、私が大学一年時、陶芸をやりはじめた頃、国吉清尚(くによしせいしょう)という沖縄の作家の窯を訪ねた時のことだ。 当時、国吉さんは、銀座で個展をする沖縄では数少ない現代作家だった。しかし、国吉さんは無教養な子どもでしかない私に、「今の作…

トイレで「仏さん」に会う

トイレの中の禅 高校一年生の学年行事で、静岡県袋井市にある可睡斎という禅院で三泊合宿をした時のことがあった。当時、可睡斎で私たちが泊まった部屋は本当に質素で、食事も一汁一菜の精進、お喋り禁止、沢庵で茶碗を洗うお作法を教えられた。 しかし、ト…

感受性を高度ならしむる

感受性を高度ならしむる 野口晴哉先生は、大人が自分のための潜在意識教育として、また潜在意識を理解する最初の一歩として「自分との対話」を説いた。それは、野口氏自身が裡の自然を取り戻し、全生するために行ってきた過程である。 野口先生自身、二歳で…

心的孤立と感情の停滞

健康に生きる心 私は野口整体がもつ智慧の中で、今一番必要なのは、また積極的に伝えていきたいのは、潜在意識に関わることだと考えている。人間にとって一番大切で取り換えのきかない健康というものを保持する上で、潜在意識がどれほど大切なのかを、実感と…

意識以前の心

意識以前の心 ここどこかしらない でもぼくいる いまいつかしらない でもぼくいる ぼくだれかしらない でもぼくいる はななまえしらない でもきれい さかななまえしらない でもたべる こころははらっぱ こころはうみ だけどこころはだんだんまちになる こと…

潜在意識に降りていく「通路」としての病症

意識と無意識を再統合する試みとしての病症 私は、指導の申し込みを受ける時、通院しているという人にはどんな薬を飲んでいるかを質問することにしている。今は、本当に薬を飲むことや手術に対する感覚が変わってきており、薬の話をするのが難しく感じる時も…

個人の理解

個の理解と潜在意識 先日、ある人に亡くなった整体の先生の著書を送ることがあった。 この著書は先生の整体指導をまとめた本で、野口整体関連の本と言うと方法論的なものが多い中、潜在意識と個人指導の体験談などが盛り込まれた内容だった。今は絶版になっ…

大人になること―『嫁と姑 上』を読む

大人になるってどういうこと? 前回、shigeseitai2さんにコメントを頂いた。率直な心情が伝わってくる内容で、お人柄が感じられるコメントだったこともあるけれど、コメントって、本当にうれしいものだな・・・とつくづく思った。 最近、ブログにコメントを書く…

女性の体と心の成長

女性の体と心の成長 私は、はてなの「野口整体を愉しむ」 shigeseitai2.hatenadiary.jp という野口晴哉先生の講義内容を紹介するブログを読んでいるのだが、このところ、お題として夫人操法が取り上げられていた。 その中にこんなくだりがあった。 女は、力…

疳の虫

子どもの「おなか痛い」が表現するのは 私は小さい時、すぐ「おなか痛い」という子だった。子どもの「おなか痛い」は、「いや!」「さみしい・・・」「こうしたかったのに・・・」など様々なことを表現しているのだが、私の場合は体癖的に「いや!」が激しいのに、…

気と生命時間

気と生命時間 天の下雷行き、物ごとに无妄を與う。 (天の下で雷が鳴り響き、万物に生命を与える) 先王以て茂んに時に対して、万物を育す。 (古代の聖王はこの理に則り、天の時に応じて万物を育てる) (『易経』无妄) 中国の古典『易経』は、東洋思想の…

母子分離と体の発達

整体指導を行う指導者は、ほとんどの人が「自分の家族の指導は難しい」と言う。奥さんの指導を他の先生にお願いしているという指導者は意外と多い。親などはことに難しいというが、プロであればそう感じるのが正常かつ謙虚な感覚であると思うし、西洋医学の…