アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

体癖―要求と行動

体癖と人間の自然 これまで二回ほど「体癖」について書いたが、最近、精神科医や心理学者の先生が書いた体癖についての本が出ており、以前に比べると「体癖」も知名度が上がってきたようだ。 自分の体癖が分かると興味も出てくるし、人間観察としての体癖は…

本来の体育―生活している身体とスポーツする体

身体感覚が退化しつつある現代と整体 私は1970年代前半の生まれだが、小学校6年生の時、担任の先生から「転んだ時、とっさに手をつくことができない子どもが増えている」という記事が新聞に載り、問題になっていると聞いた。 この先生は体育の時間に演劇の身…

裡の自然と治癒 2

ラオスの思い出 2 北上して中国国境に近づくと、山岳民族が多くなってくる。私はベトナム戦争時代に「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれた地域に入った。ここは戦争中、アヘン(阿片・opium)の一大産地だったところで、まだその当時、その影響が残って…

裡の自然と治癒 1

ラオスの思い出 1 私は昔々、20代の頃、ラオスを旅行したことがある。タイから陸路で首都ビエンチャンに入り、陸路で北上して中国の雲南省に入るルートだ。バックパックで一人旅の貧乏旅行だった。 当時の首都ビエンチャンは、お隣のタイとは全く違い、道路…

体のブレーキとアクセル

体に注意を集める 「二度寝と食べ過ぎ」の話をもうちょっと続けたい。 この二つは大げさに言うと「行動異常」というもので、ブレーキが利かなくなっているという状態だ。しかし、心を落ち着けて体に注意を集めると、そもそも要求を感じ行動に移る始点、アク…

二度寝と食べ過ぎ

二度寝と食べ過ぎ 整体には「やってはいけない」と決まっていることがなく、「良くない」とはっきり言われていることは「二度寝(睡眠後、目がふっと覚めた後にもう一度寝てしまう事)」と「食べ過ぎ」位のものである。 しかし、この二つはやめようと思って…

地に足がつく

重心と身体の安定性 先日、故・柳田利昭(整体協会体癖調査室)・ 浅見高明(筑波大学 体育科学系)両氏による、「活元運動による体重配分の変化」(人体科学 1992)という論文のPDFをGoogle検索で偶然見つけた。 体量配分計の権威、柳田先生の後継者という…

身体の声を聞く

身体の声を聞く 少し前に、青山のブッククラブ回に行ったことを最後にちょっとだけ書いた。この書店では、たしか先月ぐらいまで「BOOK CLUB KAI NEWSLETTER」を年に数回発行していて、さまざまな人のインタビューが載っていた。 残念ながら今はもう発行して…