アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

野口整体ってなんだろう

気は心と体をつなぐもの

 最近、出版関係の仕事をしている女性二人とお会いして話をする機会があった。一人は30代後半、もう一人は50代前半である。

 その時、話の流れで「整体協会の代表者は世襲で、指導者も世襲が多い」という話をしたら、一人には驚かれ、もう一人には笑われてしまった。「そ、そんなに変かな…?」と私の方こそびっくりしてしまった。二人とも前衛的な仕事をしているわけではなく、ごく普通の感覚の持主だ。

 野口晴哉先生が亡くなる直前、最高段位の10段位を出したのは故・臼井栄子先生おひとりだったと聞いている。こうした経緯などをみても、野口先生が自身の死後、世襲を望んでいたとは私には思えないのだが、会員を含め、組織の中で世襲という体制を望む人が多いために、そのようになっていったのではないかと思う。

 だから、あまり変だとも思わなかったのだが、それは私が外部の人間で、自分とは直接関係ないことだと思っていたからかもしれない。やはり一般には「整体協会ってそうなんだ」ではなく「野口整体ってそうなんだ」という見方になるので、そうなると私も無関係ではなくなってしまう。野口整体の特殊性を、こういうところからも感じる人がいるかもしれないな…とも思った。

 また、二人に「体の構えを覚えるための型の練習がある」と言ったら、これも茶道や武道なんかの稽古みたいだと驚かれた。やはり「野口整体はふつうの整体と何が違うのか」ということを、相手にわかる言葉で話をする必要があるんだなと思う。

 そういう場合、私が一番伝えなければと思うのは、「気は心と体をつなぐもの」、つまり心と体の両面に関与するのが整体だということだ。

 やはり、何が原因でこうなっているのか、そして病院で治療を受けるとしたらどういう問題があるのかまでを一連のものとして理解するには、自分の心のはたらきを含めて、実感を持って理解する必要があると思う。