アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

体のブレーキとアクセル

体に注意を集める

二度寝と食べ過ぎ」の話をもうちょっと続けたい。

 この二つは大げさに言うと「行動異常」というもので、ブレーキが利かなくなっているという状態だ。しかし、心を落ち着けて体に注意を集めると、そもそも要求を感じ行動に移る始点、アクセルの段階からもう「違っている」ことが分かるだろう。

 こういうことは大本、頭・背骨・腰の連絡の問題で、背骨の通りが悪くて頭と骨盤の連絡が悪いと、要求が頭に上がってこないし、「こうしよう」という意思が行動にならない。気も総身にまわりかねる。

二度寝と食べ過ぎ」の原因はやっぱり偏り疲労、ということになるのだが、自分の体のブレーキとアクセルの調子は、身体感覚で把握してほしいと思う。車の運転でもそうなのだから、体はなおさらだ。

『整体入門』(野口晴哉 筑摩書房)に「食べ過ぎ体操」というのが掲載されているが、あれは腰にはたらきかける体操で、行うと腰に弾力が出て呼吸も深くなる。

 そうすると要求がはっきりしてきて、ここという時に「止まる」ことができるのだ。だらだら食べて、たいしておいしくもないのに食べ過ぎるということがなくなる。

 また、腰とお腹がしっかりしてくると、味が良くわかるようになってくるし、過剰な満腹が不快になってくる。

 外側の時間の流れ、または自動操縦モードで生活しないで、どうしたいのか、どうしようとしているのか、体の内側にちょっと注意を向ける。そして自分の「今!」というカイロスをつかまえる。

 こうして裡なる主体性を発揮するのが、整体生活の事始め!である