アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

今年のインフルエンザ予測について

 最近、コロナ絡みの話をする気が失せていたのだが、Newsweekの「今年の秋冬はインフルエンザ復活か」という記事を読んで思ったことを書いておこうと思う。

 新型コロナウイルスに席巻された昨年、日本ではインフルエンザと肺炎や気管支炎などの呼吸器系感染症の患者が減って、死亡者もかなり少なかったことを書いたが、世界的にもインフルエンザ患者が激減したことが注目されていた。

このNewsweekの記事では、

米国で今年に入ってインフルエンザのために死亡した子どもは1人のみ。2019~20年のシーズンでインフルエンザに関連して死亡した子どもは199人、その前のシーズンは144人だった。

例年であれば何千万にも上る米国内のインフルエンザの症例数は、今年は数千例にとどまっている。

とあり、その理由はコロナ感染防止策による影響だという立場である。

 しかし、コロナウイルス独り勝ちだった昨年とは状況が変わり、ワクチン接種で無敵気分の人間の隙をついて、インフルエンザが復活するという予測(CDCによる)が立てられている。

 日本では今、昨年は激減したRSウイルスという主に子どもがかかる呼吸器系感染症(大人になるまでにほぼすべての人が感染する)が、今、増加傾向にあるという。

すでに起きている、こうした傾向を考えると、この記事が言うほど重症化するかどうかは分からないけれど(やや盛ってる感有)、このインフルエンザ復活の予測は当たるのではないだろうか。今年の夏、インフルエンザが一足先に流行する南半球でどうなるか、注目しようと思う。

 私はウイルスのことがそんなに分かるわけではなく、ニュースやいろんな記事を読んでというレベルだが、変異株を追いかけるより、コロナウイルス系とか、大きな枠組みで考える方が現実的なのではないかと思うようになった。

 そして、整体的な観方から言うと、人間の体が変化しているのではないかという視点(第二次大戦以前と現代の比較など)が欠落しているのはなぜなのだろう?という疑問は消えない。まあ、これは「感染感受性」と言って、野口整体だけの考え方というわけではないのだが。

 もともと新型コロナウイルスは、一般に思われているほど未知のウイルスではなく、SARSの亜種だという研究者もいる。SARSが弱毒化して感染力を飛躍的に高めたのが新型コロナウイルスだと言うのだ。

もしかすると、コロナウイルス一族が現代の人間により適応するための試みが新型コロナウイルスなのかもしれないし、現代人の体内状況だからこそ、このようなパンデミック、死亡率になった(表現は悪いけれど)のかもしれないのだ。

 治療する側の医師には、COVID-19の特異性について「個々の体がどのように反応するか」が左右する要素が大きいことを挙げている人が一定数いたが、変異株に注目が集まり、今はそういう話も立ち消えになっている。

 インフルエンザでもCOVID-19でも、健康を保つ上では、分離されたウイルスだけを見るのではなくて、ウイルスに接した時、つまり外からの刺激に対して体がどう反応するか、その正常性(過敏でも遅鈍でもない)が重要なのだということを忘れないでほしい。