アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

整体であるということ 1 体癖修正とは

体癖修正とは

 感情が主体となっている左右型三種の体癖がある人は、女性と男性では印象が違う場合が多い。明るく、おしゃべりで楽しいことが好き、という人が多い女性の三種に比べ、男性の三種は、一見地味だったり、おとなしそうだったり(暗そうな人もいる)する傾向がある。

 それも、子どものときは明るいお調子者だったのに、中学生ぐらいから変わった、ということが多い。

 ある三種体癖のある男性で「中学生ぐらいのとき、調子に乗って感情的になると回りと摩擦が起きて、それが嫌で無口になってしまった。」と言った人がいる。

その人は「調子に乗って、人を傷つけるようなことを言ってしまったり、怒らせるまで冗談を言ってしまう。友だちから反発を受け、はしゃぎ過ぎたと気づくと、今度は「なんて軽率なんだろう」と落ち込んでしまう。

最近も、結婚式でやり過ぎ、お客さんには受けたけれども、新郎を怒らせてしまったという。友達のためを思えば適度なところで止まるのに、受けを狙いすぎて「躁状態」のようになってしまう。」と、自分の困った癖を話してくれた。

 

左右型はことに嫌われるのを嫌がる。それに懲りて自分を閉ざしてしまったのだ。またこの男性には三種に捻れ型が複合しているので、ついやり過ぎてしまう。こうしたことが相まって「しゃべらないようにしよう」と要求と行動を抑えてしまう習性がついたようだ。普段、抑圧しているために、それが外れると過剰になるともいえる。抑圧も、行き過ぎもなく、丁度よく自分を運転していくということが大切だ。

子どものときは、意識が発達していないので、自覚もないし、抑圧もせずに要求の通りに行動する。それが子どもの自然でもある。

しかし意識が発達し、特に自意識過剰な思春期に体癖習性が元で失敗すると、そのまま要求を行動に出さないようになってしまうことがある。

思春期はまだ体の発達途上でエネルギーは余っているがブレーキが利かない。しかし抑圧したままでは身体の発達が滞って、行動する力が失われてしまう。

思春期は腰椎と骨盤部が発達する時期であり、同時に、自分らしさと社会的適応の問題に悩む大切な時だ。

腰椎と骨盤部が発達することが、自分の情動や行動(体癖)の手綱をとれるようになるために必要なことで、体癖修正とは身心ともに「大人になる」ということでもある。

ともかく抑圧したままでは自己肯定ができない。体癖修正を考える上で、思春期の頃を振り返るというのも参考になるだろう。

普段の生活においても、自分らしい感覚が働いていないときは、ちょっとした話を人にする時でさえも落ち着かず、いい感じで話すことができない。

 自分らしいという自然な感覚がある時に、自分を使うことができる。その人らしさ、自分らしさは、身心共に整っている時、身体感覚で把握するものなのだ。

その様々ある自分らしさが体癖、体癖的感受性というもので、その道から外れないようにすることで成長していく。時にやりすぎがあって失敗しても、自然から離れなければ乗り超えていける。