今、宮本浩次『ROMANCE』を聴いている。う、やられた…っていう位、よい。
ただ、私は前回、宮本氏の「あなた」で初めて「不在」を感じたと書いたが、歌詞をよく読んでみると、「いとしいあなたは今どこに」という所があって、もともとこの曲の中では「あなた」はいない設定であることが分かった…。ちょっとショックだった。
他の曲でもそうだったのだが、小さい時に聞いた曲はフレーズのみで全体の内容をほとんど理解していないことがよく分かった。
そしてもう一つ気づいたのは、松任谷由実と中島みゆきの違いだ。
『ROMANCE』の中には、『恋人がサンタクロース』と、『化粧』『あばよ』(DISC2)が入っているのだが、中島みゆきの曲はすっかり宮本浩次の色に染まって、宮本浩次の曲みたいになっているのに、ユーミンの曲はがんとしてユーミンの曲なのだ。
最初、中島みゆきのほうが宮本氏に適うのかなと思ったのだが、どうもこれは曲の性質によるものだと思う。一見、個性が強そうなのに、すっと歌う人の色に染まってしまうというのが意外だった。
で、私が一番好きなのは最後の「First Love」(宇多田ヒカル)。やっぱり、買って良かった。今度はエレファントカシマシでRCサクセションのカバーなどやってくれるといいなあ。
何のブログだか分からなくなりそうなのでこのぐらいにするが、初めてのこととか、知らないことに、いつも心を開いて、新鮮な驚きを感じられる自分でありたい。やっぱり初心、ですね。
「自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ」という茨城のり子の詩があったが、野口整体で言う「感受性を高度ならしむる」って、こういう意味もあるんだぜ。
それから、前回、ちょっと性別について書いたけれど、今、国立歴史博物館で「性差の日本史」という特別展をやっていて、すごくおもしろそうだ。でも、入場制限があって、予約で一杯らしい。興味のある方はぜひ。