アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

活は入ったか?

 平均化体操の会参加の後、私は不用品を整理しよう!と思い立った。身体に活を入れるという最初の目的は達したのかもしれない。まず着なくなった古い服から着手することにしたが、いざとなったら、何かが足りない。私はもともと物の整理は得意ではなく、スイッチを入れるために音楽が必要なのだと気づいた。

 それに何だか今の気分としては、ジャズが聴きたい。それも「Sing SingSing」という、よく終戦直後をテーマにしたドキュメンタリーやドラマなどで使われる古い曲がどういうわけか聴きたかった。

 しかし私の住んでいる地方の商店街には、CDを売るお店というものはなく、アマゾンかな・・・と思っている矢先に、偶然行ったホームセンターに三枚組1500円で「The history of JAZZ」というのを見つけた。よくある廉価なベスト盤だが、historyというだけあって、Sing Sing Singが入っている。それを買って服の整理に着手することにした。

 Sing Sing Singは、思った通り今の気分にぴったりで、作業ははかどった。この三枚組には私の好きなアート・ブレーキ―は一曲もなく、コルトレーンマイルス・デイヴィスが何曲も入っていて、少々選曲者の好みが強い気もするが、好きな曲がほかにもいろいろ入っていてお買い得だった。

 生活の中に新しい音楽が入ってくると、なんだか新しい風が吹いてくるような気がする。そういえば、ここしばらく音楽を聴いていなかった、と思う。

 活元運動をするときには音楽をかける人が多いと思うが、私は活元運動の時に音楽をかけるということはあまりない。でもこういう時、音楽というものの持つ力を感じる。

 その後、私は音楽を聴くようになった。昔聴いていたビートルズやクリーム、RCサクセション。それからボブ・マーリーにジプシーキングス、チェンバロが入ったバッハの曲。R&Bを実家に置いてきたのは失敗だったなあ。

 思い出すままにいろいろ聴いているが、聴いていると不意に涙が止まらなくなることがあり、それがしばらく続いた。先生が亡くなる前後から、取り出せなかった感情がまだ残っていたらしい。泣くとすっきりして胸のつかえが取れていくような気がした。眼も洗われていくみたいで、視界がはっきりしてくる。

 どうやら活は入りつつあるようだ。雲が全部晴れたわけではないけれど。