アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

百足に咬まれた

 先日、生まれて初めて百足に咬まれてしまった。

 以前、山の中に住んでいた時、20センチ級の個体が家に入ってしまったことが何度かあって、湯船に巨大な百足が浮かんでいるのを見て立ち眩みがしたこともあったが、不思議と一度も噛まれたことはなかった。

 しかし今回は5〜6センチ程の百足がズボンの中にいつの間にか入ってしまい、咬まれてからズボンを脱ぎバタバタはたいて、やっと正体を見届けたのだった。

 小さいとはいえものすごく痛くて、これはまずいと思ったが、ここが整体生活の賜物、無意識に右手が左腕の化膿活点という処(治療点)を押さえていた。

 咬まれたのは右脚だったのだが左を押さえていて、その手が自然と離れてから正坐して右側の化膿活点を押えた。そうして静かにしていると痛みは次第に遠のいた。

 しかし少し胸に違和感があったので濃い緑茶を飲み、一息つくことにした。後で調べてみると百足の毒は神経毒で全身に及ぶのだそうだ。その後、痒みは翌日まで少しあったが跡は何もなく経過することができた。

 百足というのは毘沙門天の使いで、姿を見るのは吉兆なので殺してはいけないのだそうだが今回は殺してしまった…。ごめんなさい。

 こういうことがあるとやはり整体の救急操法は有り難く、必要な処に自然と手が行く不思議さを改めて感じた。

 化膿活点をピタッと押さえるのは意外と難しくて、ここを押せば治りますとは簡単に言えないのだが(そういう風に書いてある本は多いけど)、やっぱり整体は「生きるための教養」だなと思う。

 でもなぜ今回、ちび百足に咬まれたのだろう?やはり色々あって気の乱れがあったことが理由だと思われた。こっちの気か立っているから攻撃されるのではないだろうか。

 それにしても痛かったな…。皆さんもお気をつけて。↓毘沙門天と百足の御札


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