アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

夏の休日

 このところ心身ともに低調傾向で、いろんなことに嫌気がさしていた。そうして迎えた誕生日。日常から離れよう、と神代植物公園に行くことにした。目的は蓮の花の観察。

 花器(陶芸)と蓮の花(コサージュの技法)を作ろうと思いついてから、ずっと観察に行かねばと思っていたのを実行した。

 蓮のつぼみは真夏の空のもとすっくと立っていた。葉っぱを突き破って伸びているのもある。泥の中から茎を伸ばして花を咲かせる蓮の花は、仏教の象徴とも言える花だ。

 多くの場合、蓮は池などで栽培されているが、神代植物公園は鉢や水槽なので、根本や花がすぐ近くで観察できる。

 根本の方には小さい蓮葉がたくさん伸びていこうとしていた。花を咲かせるつぼみだけではなく葉っぱも泥から伸びて大きく葉を広げようとしている。

 本当に人間の一生みたいだと思った。花を咲かせ結実させることのできる人は稀で、葉っぱにすぎない、いや葉っぱを広げるだけでも偉業なのだと思う。

 蓮の花の周囲は静けさと清浄な空気に充ちていた。暑くて人が少なかったせいもあるが、そるは何より蓮の花の佇まい、存在が発する氣なのだろう。蓮の花が仏教の象徴であるもうひとつの理由かと思う。そういう氣が漂う作品が作りたい、作れるようになりたいな…と思った。

 スケッチをして写真を撮り、満足してから深大寺へ向かう。途中、玉乃屋という店でもりそば1枚。蕎麦、つゆともに美味しく、冷やしぜんざいにはそば粉の入った白玉と栗が乗っていてこれも美味しかった。

 平日に、行きたいところに行き、見たいものを見て、美しいもの、美味しいものを発見する贅沢。普段と全く違う時を過ごして、心に平安、身体に活力が充たされるよい休日だった。