アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

整体についての記事

 今、私は脚が筋肉痛である。ピークは過ぎたものの、このブログで腰、脚、と体の話をした後、自分のその部位が痛くなるというのが続いている。

 この筋肉痛は、伊勢原市大山阿夫利神社下社までモノレールで登った後、帰りだけ古道(男坂・女坂)を歩いてしまったことがきっかけだ。

 私は結構山歩きには強い方だが、これはけっこう痛い…。しかも普通の登山をした時と痛み方が違い、硬張りを強く感じる。やはり上り・下り両方歩かないと、脚の疲れ方が偏ってしまうのだろう。体の自然に反したことをやってしまったようだ。

 この帰り道、無人販売にあった大きな里芋を買い、出しをとって味噌汁をつくった。気を集めて作業すると、無心になれる。おいしいだけでなく、食べた後、体が充ちる感じがする。体の自然に反したことをやってしまう時は、意識下に鬱散したい気分(感情エネルギー)があるもので、食べた後、そのことを反省した。気が落ち着くと自分のことが見えてくる。

 

 ちょっと話は飛ぶけれど、ずっと以前に読んだ

五木寛之×佐藤愛子「作家は、普通の方より恥ずかしいことが多い。人並の業では、小説なんて書けません」|芸能|婦人公論.jp

という記事の中で、野口整体の話が出てきた。佐藤氏は長く整体指導を受けており、臼井栄子先生が亡くなるまで指導を受けていたという(今は別の指導者のようだ)。

 これ以外にも対談やインタビューで野口整体の話をしている記事を何度か読んだことがあるが、私はこの人を見ると、ご本人のしっかりした身体もさることながら、臼井先生の指導力というか、気の力というか、そういうものを感じて「すごいな…」と思う。

 ただ、私は以前、活元運動の会で臼井先生の指導を受けていたという人にお会いしたことがあるが、その人からはそういうことを感じなかったので、佐藤愛子氏と臼井先生の信頼関係がそれだけ深かったのだろう。佐藤氏の最も困難な時期(長い上に何度も危機があった)に指導していたということもある。

 臼井栄子先生というのは野口晴哉が死の間際に最高段位を与えたただ一人の高弟で、おそらく後を託すつもりだった人だが、最終的にはそのようにならなかった、という人である。

 分かりやすく言えば「すごい指導者」なのだが、私は臼井先生がという以上に、佐藤氏が臼井先生に対する信頼だけでなく、自身の生命に対する信頼の両方があるのを「すごい」と思うのだ。これは切り離せるものではなく、両輪と言えるだろう。

 まあ、佐藤愛子氏は90代後半で、現役の人という感じではなくなってきているが、もう一つ紹介しておこう。先日、野口晴哉の孫という人(指導はしていない)の記事を読む機会があり、この人は40代なので、良かったらどうぞ。なおワクチンについて述べられているが、指導者によって、また整体に関わる人それぞれに多様な考え・観方があることも付け加えておく。