アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

深まる秋に

 活元運動の会の後、八百屋さんに寄ってみたらなんと茄子の特売日!そこで、初の試みとして、茄子の泥亀煮(NHKきょうの料理参考)を作ることにした。

 二つ割りにした茄子に格子状の切れ目を入れたのを「亀の甲羅」、すりごまと味噌の入った煮汁に浸かっているのを「泥」に見立てた名前だと言う。京都のおばんざいだそうだが、面白い名前である。茄子のみそ炒めと煮物の中間的な感じも良い。

 八百屋さんに次郎柿という種のある甘柿も売っていたので、それも購入。この頃、種無し柿が主流になってしまったが、私は昔からある次郎柿が好きだ。お尻が割れたり、黒くなったりしやすくて、見た目は良くないけれど、味の濃さが違うような気がする。

 神奈川県の甘柿の在来種で禅寺丸というのがあって、柿生という地名の由来でもあるそうだが、まだ食べたことはない。今度、見つけたら食べてみようと思っている。

 野口晴哉も柿が好きだったそうだが、先日見たあるブログによると、大本教出口王仁三郎が「柿は毒出し作用がある」と言っているという。本当かどうか分からないが、活元運動の会の後、無性に食べたくなっていっぱい食べてしまったから、あながち嘘ではないかもしれない。活元運動の誘導をすると私の方も活性化してしまい、排泄要求が高まったりするのだ。

 気候変動や、新型コロナウイルスの影響で、自然という状態が前より一層分からなくなってきているように思う。また最近、個人によって程度の差はあるが、体が「不適応」の状態になっている人が多いと感じる。

 これは、かのmRNAワクチン後の体だからなのか、感染症対策が至上命題になっていることに対する疲れなのか、人間関係によるものか、個人指導でないと見きわめは難しいけれど(変化の仕方が似ているので)、気になる傾向である。私は、パンデミック新型コロナウイルス感染症全体が、集団的な不適応症候群のような気もしているのだが。

 ワクチンを接種した人も、していない人も、地に足をつけて、土のにおいや風の変化、食べものの味の変化に注意を向けるようにしてほしい。そして体が感じていることを快も不快もそのまま受け入れ、眠る前には5分でもいいから自分一人になって、明かりを暗くして、何かを考えたり、外界(ネットも外界)に反応するのをやめる時間を持ってほしい。

 今は冬至に向かう時期であり、そういう静かさと裡に向かう方向が時宜に適っている。行楽もいいけれど、今いる場所で、今ここにある体で感じることに注意を向けていきたい。