中日ドラゴンズの木下投手が、コロナワクチン接種後に倒れ、7月半ばからずっと重篤な状態だという。
デイリー新潮によると、
まず心臓周辺に問題が発生し、その影響が脳に及んでいます。人工呼吸器を外すこともできません。
…この事実を知っているのは、与田剛監督はじめ首脳陣と、ごく限られた一部の選手だけです。
とのことだ。
木下投手は27歳。公表されて来なかったのは、若い世代に広がるワクチン忌避を気にしてのことらしい。
こういうことを隠してワクチン接種をさせようとするから若い世代に信用されない、とは思わないのだろうか。これからも重い副反応が起こる確率は低いから安心して下さい、と言い続けるのだろうか。何という強引さだろう。
このところ、ファイザー、モデルナのワクチン副反応の経過を観ることが続いたせいか、このニュースがどうも気になってしまった。
もともとこのワクチンが7ヶ月ほどで効力が落ち始めることは、EUなどではよく知られていたそうだが、日本で報道されるようになったのは結構最近である。また、重症化をある程度防ぐことができても、感染抑止効果は当初の想像以上に低い。
また本来、整体の立場から言えば、ワクチン接種は推奨できないのだが、私は接種するなとは言っていない。それは、職域接種などが始まっている今、そのように言うことは、働く人のリアルに沿っていないと思うからだ。
でも、せめて副反応に鎮痛解熱剤を使うのは回避したいと思い、発汗の誘導を通して経過させている。
発熱などの副反応は、体がワクチンを受け入れる上での葛藤であることが多く、異常事態というより、同化し難い異物に対する正常な反応と言えるので、その過程を乱さないようにするためだ。
ただこういうことは体の状況を知っている人だから言えることで、副反応にはこうして対処して下さい、と安直に方法論的なことを言うことはできない。木下投手のニュースを読むと余計にそう思う。そして、本人に病症についての理解があるか否かが何より大切だ。
今、ここで、何ができるのか。何が中心にあるのか。それが分かる自分でいたい。
追記
8月7日、今月3日に木下投手が亡くなったことが発表された。