少し前に引用した、亡くなる三日前に行われた、ジョン・レノンのラストインタビュー(『Rolling Stone』のサイトで全文掲載)の中で、ジョンは次のように言っている。
…何があっても物事は進むし、自己満足に耽るのみ。そして自分の両親の行為を見て愕然とする。誰もが通る道だ。
わざわざそんな道を通りたがるような人間のほとんどは、何もかもあるがまま受け入れて上手くやっている。しかし今起きていることに疑問を投げかけるような人はほとんどいない。
僕は気づいたんだ。僕は自分自身にも他人に対しても責任があるということにね。僕も彼らと同類なんだ。区別はない。僕らは皆ひとつだ。
その意味で僕は思うんだ。「僕もまたあんな風に振舞わなければならないのか。何がリアルなのか。我々の生きている幻はいったい何だろうか」とね。
時代は違うのに、何だか2020年パンデミック下の私の気持ちを言葉にされているように思えた。
パンデミックが起きてから、このブログを読んでくれる人が増えたのだが、これは思わぬことだった。野口整体に関わる人も、そうでない人も、この機会に体の正常性とは何か、そしてこの正常性がすでに失われつつあったことが、今の状態につながったことを考えてみてもらえたら、と思う。
それではみなさん、良いお年を。
前回、アントロポゾフィー医学の見解を紹介したが、この医学と野口整体とは全く無関係である。また、私自身アントロポゾフィー医学を全面的に理解しているわけでもなく、肯定しているわけでもない。太陽と心臓について、そして整体ともつながると思われるところを抜粋して紹介したことをおことわりしておきたい。