アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

新型コロナウイルスは今

 先日、はてなから一年前のブログを回想してみませんか?というメールが来た。ちょうど、シュタイナーの著書を友人にプレゼントしてもらった時の内容で、懐かしく思い出された。

「王様の耳はロバの耳」という童話には、誰にも言えない王様の秘密を洞穴か木の洞の中で言ってすっきりする、という床屋が出てくるが、このブログはそれと同じような目的で始めた。

 師匠の病気について、まして自分の感情などは長いこと誰にも言えないことだったし、何でも話すことができる人(師)を失って、私はブログにこれまで言えなかった本心を書こうと思ったのだった。

 インターネットというのを、集合的無意識の世界になぞらえ、私はそれに話しかけるつもりで、このブログを書き始めた。

 でも、野口整体関連ということもあって、次第に読んでくれる人が出てきて、読んでくれる人の関心を意識した内容も書くようになっている。

 特に今年になって新型コロナウイルスパンデミックが始まってからは、そういう傾向が強まったと思う。あの頃から、外的世界と内的世界がひっくり返ってしまったかのようだ。

 他人との物理的距離を保ち、マスクをするのが習慣化しつつあるが、先の見えない不安、「もう、どうでもいい」という無気力感などは、見えないウイルスのように感染し、個という輪郭がぼやけていっているように思える。

 

 私は今年の夏、どういうわけか二の腕が熱いのが気になっていた。年のせいというわけでもないらしい。それで中心になっている処をさぐってみると、化膿活点が発熱の中心になっている。それも、熱い時に化膿活点を押えて愉気すると、熱が分散されるようなのだ。

 ちなみに化膿活点というのは、野口整体の体の技術を学ぶ時、最初に教わる有名な処で、二の腕外側の真ん中あたりにあるぐりぐりした部分のことを言う。怪我などの化膿時、虫刺されなどの救急操法にも使うが、広く免疫系の調整にも用いられる。

 私はこういう経験が初めてだったので、どういう理由なのかと考えてみると、これはやっぱり新型コロナウイルスが実際に身近にあるということなのだと思う。

 今、アメリカは新型コロナウイルスホットスポットと化しているそうだが、近所には在日米軍の家族が住む居住地区があり、以前よりは少ないが、小さな子どもから大人まで地区外を歩いている。

 仮にアメリカ人がいなくとも、日本のホットスポット・新宿直通の電車が通っている通勤圏内で、実際にはウイルスが身近にないという方が不自然に思える環境なのだ。

 現状の私の意識は、新型コロナウイルスに不安や恐怖をあまり持っていないし、存在を気にすることもない。マスクをしないと店に入れなかったり、人の目が気になったりするので、駅や店に近づくと急いでマスクを取り出すというレベルだ。

 しかし、私の自然免疫は未知のウイルスが身近にあることを知っていて、準備しているのではないだろうか。(ひょっとすると無症状感染しているのかもしれないが。)

 こういう時、体に起きていることを「どう理解するか」が本当に大切で、「身近にウイルスがある」という危険に注意を集めてしまうか、自然免疫が活性化しているということにセンス・オブ・ワンダー的関心を持つかによって、大きく変わって来る。

 まあ、私の腕の熱さがどういうわけなのか、医学的に立証できないし、一般化できないことではある。しかし、この発見?は、新型コロナウイルスより暑さに弱っていた私の受け身な態度を変えてしまった。

 世の中的な基準では、「主観」にすぎないし、日本の感染症対策には何の影響も与えない、ささいなことだ。でも、そこには私の実感があって、その実感が私にとっての意味なのだ。こういう実感が、自分を取り戻す、個に立ち帰る、ということの原点にあるのだと思う。このブログでは、それを大事にしていきたい!と改めて思った。

 ※私は、新型コロナウイルス感染症に関しては、なるべく医学的にも勉強するようにしている。その中で、スウェーデン在住の医師、宮川絢子博士による

新型コロナ「第二波がこない」スウェーデン、現地日本人医師の証言(Forbes JAPAN)

という記事が良い内容だったので、おすすめしたい。