アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

子どものつぶやき

 前回「おっぱいとおへそ」を書いたのは、窓を開けたら、偶然、小学生の男の子の「あー、おれ、保育園戻りてえよ。」という大きなつぶやきを聴いたのがきっかけだった。

 思わず笑ってしまったが、自分が書いたおっぱいとおへその愉気の文章をふと思い返し、人間はまずおへそから分離し、その次は離乳して、個体化していくんだなと思った。それで、あれを書いたのだった。

 でも、彼の「あー、おれ、保育園戻りてえよ。」というつぶやき(tweetっていうのかな?)には、どんな理由があったのだろうか。

 過去に戻りたいというのは、今、何か不適応な状況がある、ということなのだろうが、2020年に子ども・思春期時代の只中にある人は、かつてない体験を、大人の判断でいやおうなしにさせられてしまった。

 外出自粛期間中、中高生が一人でランニングしているのをよく見かけた。最初は、近所のスポーツ強豪校の男子生徒だと思ったが、そういう子だけではなく、女の子たちまでも走っていた。思春期の子にとって、走るというのは、抑圧から自分を解放するための特別な意味があるのだろう。みんなの思春期エネルギーが、切なくもいとおしかった。

 日本の小児科学会は、感染抑止のための長期休校に反対表明を出したという。最初の彼のつぶやきが新型コロナウイルス絡みではないといいなあ。