アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

私の整体生活を確立する

今年に入って、私の野口整体の先生が亡くなった。

このブログを新たに始める気になったのは、そのことがきっかけだ。

私の中心に野口整体があることは、もう自分の信念になっている。

でも、私にとっての野口整体は、いつも先生とともにあったのも事実だった。

私は今、自分の整体生活を確立しなければ、と思う。

このブログはその過程を記録していくために書いていくことにした。

 

 アルダブラゾウガメは、数年前ある動物園からゾウガメが脱走し、何週間も行方知れずだったが、中学生の男の子と父親が発見した・・・というニュースを聞いて、その不思議さに感動したのがきっかけで好きになったゾウガメの一種だ。

 私が中学生の時からずっと好きな『モモ』(ミヒャエル・エンデ 岩波書店)という児童文学は、カイロス(内なる時間、生命時間)とクロノス(外なる時間、時計の時間)を主題にしており、その中には、道案内役としてカシオペイアという亀が出てくる。

 最近、よく見るとその亀のイラストはアルダブラゾウガメにそっくりであることに気づき、これにも驚いた。多分モデルにしているのではないかと思う。

 物語の中の亀カシオペイアは、人間に生命時間を与えるマイスター・ホラという人の亀で、時間の枠組みの外にいる存在であるとされている。

 現在、アルダブラゾウガメの飼育下での最年長個体は、1882年からセントヘレナ島で飼われている「ジョナサン」で推定183歳(2016年時点。おそらく今は185歳)になっていて、やはり人間の時間とは違う次元で生きているようだ。

 玄というのは思いつきなのだけど、タイトルに使うことにした。ただ、どういうわけか私が学生のころから好きな『老子』の一節にはこんなものがある。これが思いつきの元かもしれない。

 

谷神不死。是謂玄牝玄牝之門。之謂天地根。綿綿若存。用之不勤。

谷神、死せず。是れを玄牝と謂う。玄牝の門、是れを天地の根と謂う。

綿綿として存するが若く、之を用いて勤れず。

(『老子』第六章 福永光司 朝日新聞社

 

 これは私が不安になったり窮地に陥ったりした時、思い出して心の中で唱えると、不思議に心が落ち着いてきてその場を切り抜けることができるようになる不思議な言葉だ。それに気づいたのは今から67年前だが、今でも時々お世話になっている。

よろしかったらお試しください。

 

現在最高齢のジョナサン

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