アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

野口整体を探究・実践する「整体生活」について

野口整体ってなんだろう

気は心と体をつなぐもの 最近、出版関係の仕事をしている女性二人とお会いして話をする機会があった。一人は30代後半、もう一人は50代前半である。 その時、話の流れで「整体協会の代表者は世襲で、指導者も世襲が多い」という話をしたら、一人には驚かれ、…

私の死生観試論

死という治癒 私の手元に『癒しを生きた人々 近代知のオルタナティブ』(専修大学出版)という本がある。これは、明治~昭和初期の近代化過程で起こった岡田式正坐法(修養法)、森田療法(心理療法)、大本教(新興宗教)、マクロビオティック(食餌療法)…

技術を使う心 5

技術を使う心 野口晴哉 『月刊全生』昭和40年5月号 広島講習伝授会記録 病人になった人が病気を治そう治そうと思っている間は治りはしません。にらめっこしていて、それを無くそうとしたって、それは無理です。にらめっこしている程に相手は大きくなる。注意…

年上の友だちを亡くして思うこと

持ちのいい顔、悪い顔 数日前、昔の友人が亡くなったという連絡が入った。それもヒマラヤ(ネパール)の、富士山山頂ぐらいの場所でトレッキング中、あっという間に亡くなってしまった。 もう長いこと会っておらず、連絡も途絶えていたのだが、私はこの人が…

技術を使う心 4

技術を使う心 野口晴哉 『月刊全生』昭和40年5月号 広島講習伝授会記録 それには体をつかう筋道や、心をつかう筋道を明らかにし、人間がその持っている体や心を自由につかえる方法を知らなくてはならない。 人間の心というものは可笑しなもので、自分の心と…

技術を使う心 3

技術を使う心 野口晴哉 『月刊全生』昭和40年5月号 広島講習伝授会記録 潜在意識の中にいろいろな固定観念があったり、或いは余剰体力があって自分を示そうという意欲がありますと、意識しないうちにその人の動作をそういう方向に導いてしまう。だから自分は…

技術を使う心 2

技術を使う心 野口晴哉 『月刊全生』昭和40年5月号 広島講習伝授会記録 整体操法の技術を、ある病気を治す為、他で治しにくい病気を治すために学ぶんだとお考えになったら、それは違うと思う。 病気を治すことを目標にしている限り、それが巧妙に行なわれた…

技術を使う心 1

今日から「整体指導とは何か」の集中講義を始めます! といっても、野口晴哉先生の講義の引き写しなのだが、野口整体とは何かを雄弁に語る内容なので、もっともっといろんな人に、整体を知っている人も知らない人も、野口整体ってなんか変?と思う人にも読ん…

生きている言葉と死んでいる言葉

生きている概念やイメージは自分の成長と共に変化して他の素材と結びつきその意味を広げて大きくなって行く。 死んでいる素材は変化する事なく留まり続ける。 自分の思考過程で使っている素材に対して生きているものと死んでいるものとの区別を意識してみる…

美しい何か

これは、私が大学一年時、陶芸をやりはじめた頃、国吉清尚(くによしせいしょう)という沖縄の作家の窯を訪ねた時のことだ。 当時、国吉さんは、銀座で個展をする沖縄では数少ない現代作家だった。しかし、国吉さんは無教養な子どもでしかない私に、「今の作…

トイレで「仏さん」に会う

トイレの中の禅 高校一年生の学年行事で、静岡県袋井市にある可睡斎という禅院で三泊合宿をした時のことがあった。当時、可睡斎で私たちが泊まった部屋は本当に質素で、食事も一汁一菜の精進、お喋り禁止、沢庵で茶碗を洗うお作法を教えられた。 しかし、ト…

感受性を高度ならしむる

感受性を高度ならしむる 野口晴哉先生は、大人が自分のための潜在意識教育として、また潜在意識を理解する最初の一歩として「自分との対話」を説いた。それは、野口氏自身が裡の自然を取り戻し、全生するために行ってきた過程である。 野口先生自身、二歳で…

心的孤立と感情の停滞

健康に生きる心 私は野口整体がもつ智慧の中で、今一番必要なのは、また積極的に伝えていきたいのは、潜在意識に関わることだと考えている。人間にとって一番大切で取り換えのきかない健康というものを保持する上で、潜在意識がどれほど大切なのかを、実感と…

整体であるということ2 体癖の表れ方

体癖の表れ方 野口晴哉師は潜在意識教育の目的は「子どもの天心を傷つけない、歪ませないこと」だと言う。子どもの時から自分の自然をすくすくと育てていければいいのだが、大概の人は育っていく過程で歪み、その歪んだ自分を本来の自分だと思い込んでいる。…

整体であるということ 1 体癖修正とは

体癖修正とは 感情が主体となっている左右型三種の体癖がある人は、女性と男性では印象が違う場合が多い。明るく、おしゃべりで楽しいことが好き、という人が多い女性の三種に比べ、男性の三種は、一見地味だったり、おとなしそうだったり(暗そうな人もいる…

意識化のもつ力と宗教性

意識化の持つ力と宗教性 以前、私は動物の生態についてのドキュメンタリー番組で、チンパンジーの群れで子殺しをし、その子どもの肉を食べるというシーンを見たことがある。 群れが一様に興奮状態に陥り、攻撃性が暴発して一頭の子どもを殺し、食べることで…

もう一回、シュタイナー『神智学』

修行における「信」の問題 先日、シュタイナーの『神智学の門前にて』をプレゼントしてくれた人が、今度は『神智学』(シュタイナー著、高橋巌訳)の文庫を送ってくれた。お礼のメールも後回しに早速読み始めてみると、前回の本より密度が高く、全体の感想を…

思いがけない贈り物

シュタイナーの神智学(人智学) 先日、友人から本のプレゼントを頂いた。タイトルは『神智学の門前にて』、シュタイナー教育で有名な、R・シュタイナーの霊学入門という本だ。 それも偶然、他の友人から「同級生のひとりに、ドイツでシュタイナーの人智学…

意識以前の心

意識以前の心 ここどこかしらない でもぼくいる いまいつかしらない でもぼくいる ぼくだれかしらない でもぼくいる はななまえしらない でもきれい さかななまえしらない でもたべる こころははらっぱ こころはうみ だけどこころはだんだんまちになる こと…

病症が身心を治す

人間における自然ということ 生物は外界の刺戟に反応を呈することによってその生存を全うしているのであるが、外界の刺戟に対してどの生物も一定の反応を示すとは言えないが、特に人間にあっては様々であって、同じ時計の音がうるさかったりすることは、同一…

生きている骨と死んだ骨の違い

生きている骨と死んだ骨の違い 整体の先生が荼毘に付される時、私は葬儀の片づけなどの関係で、少し遅れて火葬場に着いた。そのため、炉に入る時は居合わせなかったのだが、火葬場に着いて待合室に入り、その後トイレに行った時、偶然、焼成が終わった先生の…

魂の問題

魂の問題 野口晴哉『風声明語2』(ブログ用に改行あり) 私はこの問題に就いて落ちついて考えたことはなかった。あってもなくてもどちらでもよいさ、と否定も肯定もしない。したがって懐疑もない。そういう気持ちでいた。或る日、鵜沢総明氏の応接間で何気…

活元運動と霊動法

霊学ワンダーランド 私は高校生ぐらいのときから、日本の古代神話や神道、民間伝承などに非常に興味があって、学生のころは上代文学(古事記・日本書紀・万葉集など)を専攻していた。 後に野口整体を学ぶようになって、野口先生が霊学の大家、松本道別(ち…

活元運動をやってみよう

活元運動とはどういうものか。出ればそれで終わりではなく、目的の理解と質の向上が大切。

潜在意識に降りていく「通路」としての病症

意識と無意識を再統合する試みとしての病症 私は、指導の申し込みを受ける時、通院しているという人にはどんな薬を飲んでいるかを質問することにしている。今は、本当に薬を飲むことや手術に対する感覚が変わってきており、薬の話をするのが難しく感じる時も…

個人の理解

個の理解と潜在意識 先日、ある人に亡くなった整体の先生の著書を送ることがあった。 この著書は先生の整体指導をまとめた本で、野口整体関連の本と言うと方法論的なものが多い中、潜在意識と個人指導の体験談などが盛り込まれた内容だった。今は絶版になっ…

大人になること―『嫁と姑 上』を読む

大人になるってどういうこと? 前回、shigeseitai2さんにコメントを頂いた。率直な心情が伝わってくる内容で、お人柄が感じられるコメントだったこともあるけれど、コメントって、本当にうれしいものだな・・・とつくづく思った。 最近、ブログにコメントを書く…

女性の体と心の成長

女性の体と心の成長 私は、はてなの「野口整体を愉しむ」 shigeseitai2.hatenadiary.jp という野口晴哉先生の講義内容を紹介するブログを読んでいるのだが、このところ、お題として夫人操法が取り上げられていた。 その中にこんなくだりがあった。 女は、力…

疳の虫

子どもの「おなか痛い」が表現するのは 私は小さい時、すぐ「おなか痛い」という子だった。子どもの「おなか痛い」は、「いや!」「さみしい・・・」「こうしたかったのに・・・」など様々なことを表現しているのだが、私の場合は体癖的に「いや!」が激しいのに、…

気と生命時間

気と生命時間 天の下雷行き、物ごとに无妄を與う。 (天の下で雷が鳴り響き、万物に生命を与える) 先王以て茂んに時に対して、万物を育す。 (古代の聖王はこの理に則り、天の時に応じて万物を育てる) (『易経』无妄) 中国の古典『易経』は、東洋思想の…