アルダブラゾウガメ玄の生活 ― 気は心と体をつなぐもの

整体生活・野口整体と生きることをひとつに

平均化訓練の思い出

先日、富山から「幻のますの寿司」というものを送って下さった方がいた。これまでに三回頂き、どれも違うお店だったのだが、富山には首都圏では知られていない隠れたますの寿司店が多くあるようだ。今回のますの寿司も美味しく、様式?は同じだが味わいには…

鈴木大拙『禅とは何か』

私が最初に読んだ鈴木大拙の本は『日本的霊性』(岩波書店)で、当時はまだ学生だった。そして弟子入りしてから先生に『禅とは何か』(春秋社)を読むように言われ、その後先生と何度も読むことになった。 当時、この文章には本当に目を覚まされるようなショ…

命日

先日、整体の師匠の命日を迎え、当時のことを思い返していた。私は亡くなる二年半前から先生の身体を毎日観始めたが、その時から身体を観ている時は師匠と思うのはやめよう、と決めたことを思い出した。あの時から、私の本当の独立が始まったんだな…と思う。…

池上本門寺

私がよく通る道(町田市)に「長栄稲荷」というお稲荷さんがある。聞いたことのない名前だったので調べてみたら、池上本門寺が発祥で、江戸時代はかなり流行ったお稲荷さんらしい。 この神様は日蓮が佐渡に流罪になった時に翁の姿で現れ、長栄大威徳天と名乗…

アミガサタケ

アミガサタケ、食用。ヨーロッパでは高級食材。

これからの霊学

久しぶりにバナナブレッドを作ってみた。バナナブレッドは簡単手作りおやつの定番だが、昨年末に作った時、なぜかバナナういろうのような焼き上がりになってしまい、その後作る気になれなくなっていた。 しかし先日、卵を泡立てて作るレシピを見つけ、それを…

脚下照顧

コンビニに行く道すがら、ふと足元を見たら、土が溜まった排水口の中で、スミレが咲いていた。鉄格子越しに見えるスミレを見ていたら、不思議とウクライナの子どもを連想した。 その帰り道、なぜウクライナの子どものことを思ったのか理由を思い出した。昔、…

春の変動

今、父の入院で実家に戻っている。全然変わらない、伯母の葬儀を仕切った…というはなしを聞いていたが、入院の前日会ってみると少し痩せて翳りがないというわけではなかった。 それでも開腹手術をしないで済んで、安心した。ちょっと言いにくい重い病名では…

追記 鎮痛解熱剤について

もし、身近に新型コロナに感染して、筋肉痛や関節痛に苦しんでいる人がいたら、とにかく「水を飲むこと」を勧めてほしい。これはある医師が勧めていることだが、顕著な効果をあげている。 解熱鎮痛剤は中枢神経に作用する薬で、経過を乱したり停滞させたりす…

体にとっての必要性

ウクライナ侵攻で、世界的に新型コロナウイルスの存在が霞んできているようだが、日本では三回目接種が進められ、四回目接種の話もニュースにちらほら出始めてきた。 そんな中、あまり喜ばしいことでもないが、私は胸椎部を観察してワクチン接種をしたか否か…

外界からの感覚刺激と身体

花粉が舞う季節がやってきた…。私の整体の師匠は花粉症持ちで、「カレーを食べると楽になる」と言っていたのを思い出す。私も先生ほどではないが花粉症があり、先生の影響でこの時期になるとカレーが食べたくなる。 しかし今は何だか肉のカレーは気が進まな…

明日なき世界

ロシアのウクライナ侵攻についてのニュースが連日報道されている。記事を目にすると、自ずと『明日なき世界』(Eve of Destruction)という古い曲が思い出される。 日本では高石友也と忌野清志郎(RC)のカバーが知られており、私が最初に聞いたのは忌野清志…

健康生活の原理

活元会に参加している人から『健康生活の原理 活元運動のすすめ』についての問い合わせがあったので、会の前説でこの本についての話をした。 活元運動とは何かについて述べた野口晴哉の著書は、一般書店で手に入る本では『整体入門』、全生社では『整体法の…

死生観の確立

先日、初めてクラムチャウダーを作ってみた。クラムチャウダーにはマンハッタンスタイル(トマトベース)とニューイングランドスタイル(クリームベース)があるが、ニューイングランドにした。アメリカ料理はおいしくないとよく言われるが、クラムチャウダ…

違いを超えて

先日、ある方から苺を頂いた。大きめの箱を開けると大きくて形の良いりっぱな苺が一粒ずつ並べてあって、そのつやつやした赤色が見とれてしまうほど美しかった。 たくさんの美しい苺を眺めていたら、子どもの頃、『森は生きている』(マルシャーク 岩波書店…

男とか女とか

あるブログで、「男は優しい女が好き」という言葉は女に対する「呪いの言葉」である…という女性の意見についての記事を読んだ。この言葉を「女は優しくあるべき」という圧として感じた、ということのようだ。 この言葉を発した男は、そういう男ってしょうも…

冬土用の入り

先日の活元会に、私の師匠の本を読んだという人が来てくれた。図書館で読んだとのことで、どこなのかは分からないけれど、収蔵して頂いているとはうれしい限りである。 こういうことがあるとつい勢いづいてしまって、活元会の前説としてはやや難しい、整体に…

初春

正月だというのに、私はココアパウダーとカカオ72%のクーベルチュールチョコでつくるホットチョコレートに凝っていて、毎日飲んでいた。ま、いいかと思いながら。 毎年不思議に感じるのは、年末になると山のようにタコが売りだされることである。我が郷里で…

年末にまた脾臓と出くわす

2019年後半ぐらいから、私は新型コロナウイルスの問題が起きてから脾臓に関心を持ち、シュタイナーの脾臓についての考えや、中国医学での「脾」の機能、野口整体での「脾臓と胸椎七番」について勉強していた。今年の1月、2月にはこのブログでもそのことを書…

言葉を発する時

先日、活元会の後に大安売りのかぶを買った。葉と茎を煮びたしにして、かぶのクリームシチューを作り、残ったかぶは一日干して、セミドライにしてから冷凍に。 これにミートソーススパゲッティというけっこうなボリュームの夕飯を食べた後、ふとあるブログの…

黒歴史が思い出に変わる

少し前に、椿が咲き始めているのを見かけた。例年、年が明けてからの藪椿も、もう咲き始めている。冬至が近づくにつれてやはり冬らしくなってきたと思っていたが、今年は冬の終わりが早いのだろうか。椿の花はいいものであるが、ちょっと気になった。 そして…

食べる

冷蔵庫に中途半端に残ったビーフシチューのルーとカレー粉があったので、この二つを合わせて強引に牛すじカレーを作ってみたところ、それなりの仕上がりになった。普通のカレーというよりスープカレーという感じだが、残り物活用のチャレンジ料理がうまくい…

死と病症の向こうに

先日、初めて明治神宮にお参りする機会があった。大きな森を歩いていると、どんぐりが沢山落ちていて、芳しい、懐かしい匂いがした。 その日は宮中行事、新嘗祭の前日で、境内にはたくさんの野菜や米などの農作物が奉納されており、巨大なコンニャクイモなど…

初冬の身体と抵抗力の発揮

初冬の身体と抵抗力の発揮

整体についての記事

今、私は脚が筋肉痛である。ピークは過ぎたものの、このブログで腰、脚、と体の話をした後、自分のその部位が痛くなるというのが続いている。 この筋肉痛は、伊勢原市の大山阿夫利神社下社までモノレールで登った後、帰りだけ古道(男坂・女坂)を歩いてしま…

体の現実

何となく中華っぽいものが食べたくなって、白菜と干し椎茸のオイスターソース炒めを作った。白菜の料理は味がぼけやすいけれど、やっぱり腰の調子が良いと味が決まる。この「決まる」という感じが、腰の力というものだ。 要求がスッと行動になる体の状態で生…

行きて帰りし物語

冬が近づいてくる。せっせとスープを作って、切らさないようにしている。 少し前に腰痛のことを書いたのだが、じつはあの後から自分の腰が痛くなりはじめた。整形外科などに行くと、おそらく坐骨神経痛と診断されるだろうという感じだが、動けないとか何もで…

深まる秋に

活元運動の会の後、八百屋さんに寄ってみたらなんと茄子の特売日!そこで、初の試みとして、茄子の泥亀煮(NHKきょうの料理参考)を作ることにした。 二つ割りにした茄子に格子状の切れ目を入れたのを「亀の甲羅」、すりごまと味噌の入った煮汁に浸かってい…

精神的な腰

先日、島根の方から、中国地方に私の師匠の弟子で指導をしている人はいるかという問い合わせがあった。あいにくそういう心当たりはなかったのだが、その人は全身性の湿疹(アトピー)に悩んでおり、ある漢方薬を飲んだことがきっかけで、医師が処方するすべ…

体の適応と心の停滞

お彼岸に活けた白い菊とリンドウが、まだ元気に咲いている。涼しくなってきたせいか。地場野菜のサツマイモをかぼちゃの煮物の要領で煮てみると、驚くほどおいしい。今はもう秋、である。 以前に今年はインフルエンザが復活するという予測について書いたが、…